Strategy、BTC保有78万枚目前へ 企業財務で続く“買い増し”の実態
2026年4月13日、Strategyは4月6日〜12日にかけて13,927BTCを約10億ドルで追加取得し、総保有量が780,897BTCに達したと公表しました。Cointelegraphはこの動きを報じ、同社が800,000BTCの節目に近づいていると伝えています。公式の8-K開示でも同内容が確認できます。
このニュースは、単なる「大口の買い増し」ではありません。Strategyは長年、ビットコインを企業の財務戦略の中核に置いてきました。今回の取得も、その方針が継続していることを示す材料です。一方で、同社は2026年第1四半期にデジタル資産で大きな未実現損失を計上しており、保有拡大と損益変動が同時に進んでいる点は見逃せません。
4月上旬の取得は何を示すのか
Strategyの今回の取得は、4月6日〜12日の期間に実施されました。平均取得単価は1枚あたり71,902ドルとされ、同社の総平均取得単価75,577ドルを下回っています。つまり、少なくとも開示上は、平均コストを意識しながら積み増しを続けている構図が見えます。
資金調達の方法にも特徴があります。Cointelegraphによれば、今回の購入はSTRC株の売却でまかなわれました。これは、現金余力だけでなく、資本市場を通じて取得原資を作るというStrategy独自の運用スタイルを示しています。
780,897BTCという数字の意味
780,897BTCという保有量は、公開企業として極めて大きな規模です。Cointelegraphは、同社が800,000BTCの節目に迫っていると表現しており、4月中旬時点でその存在感が一段と強まっていることがうかがえます。
ただし、この数字をそのまま「強気材料」と解釈するのは早計です。Strategy自身が直近の開示で未実現損失を抱えていることからも分かる通り、保有量の増加は必ずしも短期の収益改善を意味しません。むしろ、同社のビットコイン保有は、価格変動を前提にした長期の財務ポジションとして読むのが適切です。
市場への影響は「価格」より「象徴性」
Strategyのような上場企業が定期的にBTCを取得すると、市場では二つの見方が生まれます。ひとつは、供給面での需要が継続しているという見方。もうひとつは、企業がビットコインを財務資産として扱う流れが固定化しつつあるという見方です。今回の開示は、後者の意味合いが特に強いと言えます。
また、Cointelegraphは別記事で、Strategyの買い増しがビットコイン相場を支えるシグナルの一つとして市場で意識されていると伝えています。ただし、これはあくまで市場参加者の受け止め方であり、価格の方向性を保証するものではありません。
企業財務としてのBTC、注目点は継続性
今回のニュースで重要なのは、取得枚数そのものだけではなく、買い増しが継続していることです。4月6日には4,871BTC、4月13日発表分では13,927BTCと、短期間で複数回の取得が確認されています。さらに4月20日報道では、Strategyの保有量が815,061BTCに達したと伝えられており、同社が積み上げを止めていないことが分かります。
この流れは、暗号資産を「保有するかどうか」から「どのような条件で財務に組み込むか」へと議論を移しています。特定銘柄の将来価格を断定するのではなく、企業が資産配分や資本政策の一部としてBTCを扱う例として見るべきでしょう。
まとめ
Strategyの4月上旬のBTC追加取得は、同社のビットコイン戦略が継続中であることを示す最新材料です。780,897BTCという保有規模は象徴性が強く、企業財務におけるBTCの位置づけを改めて印象づけました。
一方で、未実現損失と同時進行である以上、今回の開示は「強さ」だけではなく「価格変動を前提にした長期戦略」として読む必要があります。市場では今後も、Strategyの追加取得ペースと資金調達手段が注目されるでしょう。
